今更ながらAutoPagerizeとその便利さについて

今更ながらAutoPagerizeとは、id:mala が作成したGoogleAutoPagerというGreasemonkey Scriptをid:swdyh が汎用的に使えるGreasemonkey Scriptに改良したものです。サイト・ページ個別の定義はSITEINFOという形で、wikiシステム上で管理されています。オリジナルはFirefox2,3にGreasemonkeyという拡張機能をインストールする必要があります。
で、このAutoPagerizeはこれまで様々な環境に移植されたり、亜種が作成されたりされています。

Pagerization

id:ofk が作成しているPagerization。こちらもFirefox2,3で動作。SITEINFOなしでも動く機能を実験的に取り入れていたりと面白いアイディアが実装されています。割と早い時期から作成されていて、AutoPagerizeにも影響されつつ、逆に影響を与えつつといった感じで開発されてきたようです。

jAutoPagerize

jAutoPagerizeは移植ではなく全面的な書き直しを行っていて、ライセンスもAutoPagerizeとは異なるScriptです。(ちなみにjAutoPagerizeはSafariでも動いていましたが、GreaseKit1.4のセキュリティFix以降は動作しなくなっています )

Safari(GreaseKit)への移植

IE系への対応

IEは標準ではXPathが使用できないので、そのままではAutoPagerizeのSITEINFOを使用することができません。なので、CSSセレクタ(jQueryが良く使われている)を使う実装と、id:amachangJavaScript-XPathを使用する実装が使われています(fubは独自にXPathを実装されていました。fubさんごめんなさい。)。

と、私が把握しているものは以上です。他にもあったら是非コメントやブクマコメなどで教えてください。

id:swdyh GoogleグループにAutoPagerizeグループを作った - SWDYHってくれました


さてさて、このAutoPagerizeはいろんな人がAutopagerize 便利 - Google Searchと書いてるけど、「次へ」のクリックを省略できるとしか便利さを説明できてない印象がある。確かに機能としてはそれだけなんだけど、便利さの説明としては何かが足りない気がずっとしていた。

で、最近(OperaではAutoPagerizeできたりできなかったりする)Amazonを使ったときにふと気が付いたことが。
具体的には以下のような流れ。

  1. 何かを検索
  2. 少し気になる商品を見つけたがとりあえず次のページへ
  3. 少し気になる商品を見つけたがとりあえず次のページへ
  4. 次のページへ
  5. …次の(略…
  6. やっぱり1ページ目と2ページ目で見たものが気になったので戻ろうと思う。が、ここで戻るのがすごく面倒なことに気が付く

AutoPagerizeが有効なら1ページ目から現在のページまでの結果がすべて残っているので、気になった商品のところに戻るのは凄く簡単(LDRizeがあればピンを立てておくこともできる)。

で、更に考えてみると、検索結果というのは大抵何かしらの優先順位で表示されているので先に出てくるものほど自分にとって価値のあるものであることが多くなるようになっている。特にGoogleはその傾向は顕著。だから、「次へ」のクリックを省略して2,3ページ目を表示できることより、むしろその先のページには有益な情報がないことを確認して最初のページの情報で満足することができるってことが重要なんじゃないかと思えてきた。

そう考えてみると、jquery.jsを読み解く:第1回 jQueryライブラリ(1~171行目)|gihyo.jp … 技術評論社などの記事を読むときも2ページ目を読んでいるときに、1ページ目の内容が気になったり確認したくなったときにAutoPagerizeならわざわざページを戻る必要がない。(ブラウザの機能で)ページ内検索もできる。これはすごく読みやすい。

というわけで、AutoPagerizeの便利さは「楽に進めて楽に戻れる」ってことなんだと思ったのでした。