Google CodeでMercurialを使う

先日のGoogle I/OにてGoogleWaveの影でこっそりと、Google CodeでのMercurialのサポートが全面的に公開されました。 The Google Code Blog: Mercurial Now Available to All Open Source Projects (それまでは限定的にMercurialが使える状態でした)
日本ではgitの方が優勢のようですが、MercurialPage not found - VecTraceTortoiseHgなど開発環境が揃っている点が魅力的です。
今までは手軽なHosting先がなかった点がネックだったわけですが、Google Codeが正式に対応したおかげでMercurialを始める準備が整いました。
僕が知らなかっただけで、Free source code hosting — Bitbucketという素晴らしいサービスが既にありました。Thx!id:Voluntas

WindowsへのMercurialのインストール

Windows installerでインストールするだけです。
Pathも通してくれるので、特に設定する必要はありません。

Mercurial Eclipseの導入

Page not found - VecTraceより、

Name: Vectrace (Mercurial Eclipse plugin)
URL: http://www.vectrace.com/eclipse-update/

でインストールできるはずなのですが、私が使用しているAmateras IDE 2.0.6ではインストール後、初期化に失敗して使えませんでした。仕方なく、アンインストールして、サイトからcom.vectrace.MercurialEclipse_1.2.941.jarを落としてきて、pluginフォルダに放り込んだところ、正常に動作しました。適宜、なるべく最新のものを試してみてください。
ちなみに、設定でshow console on messageにチェックを入れておくと、実行されているコマンドを確認できます。

Google Codeでの設定

新規にプロジェクトを作る場合、Version control systemを選択するメニューがあるので、そこでMercurialを選択します。
既存のプロジェクトをMercurialに移行する場合、AdminメニューのSourceで、Repository type:Version control systemをMercurialを選択します。すでにsubversionで作業していた場合、そのデータは引き継がれないので注意してください(一応、Google Code上にはデータが残っているようです)。
分散バージョン管理Git/Mercurial/Bazaar徹底比較 (5/5) - @ITによると、ver1.1時点では変更履歴の引き継ぎはサポートしていない様子です。一応できました→Subversionの履歴をMercurialに引き継ぐ - 0xFF

Mercurialプロジェクトの作成

Eclipseのプロジェクトの新規作成から、Mercurial -> Clone Repository using Mercurial を選択します。
Repository Location, Username, Passwordの入力などを求められるので、Google Code上(SourceメニューのCheckoutより)でそれらの情報を確認し入力します。

これでMercurialを使う準備は完了です。
あとはファイルを作ったらAddして、Commitして、Pushして…と。

雑記

Google Codeは安定していて、容量も大きいので、大きめなプロジェクトのホスティングに向いているようです。逆に小さいプロジェクトや、個人的なものを置くのにはあまり適さない感じがします。
その点、github, gistはちょっとしたコードを置くのに特化している感じなので、使い分けるのが良さそうですね。