ブラウザー勉強会でWebKitの拡張について話してきました

ブラウザー勉強会というのは、hebikuzureさん主催のウェブブラウザについての勉強会です。「ウェブブラウザについて」と一口にいっても割と範囲が広くて、特に今日の参加者を見ても、ウェブブラウザを実装してる人から、拡張を作ってる人、ウェブサイトを作っている人、企業の社内インフラ管理をしている人、そしてウェブブラウザの利用者とかとか、多種多様なんですよね。そういった色んな立場のウェブブラウザに強い関心のある方が集まった面白い勉強会でした。
で、WebKitの拡張(WebKitの拡張というのは微妙な表現なんだけど、Chromeの拡張とSafariの拡張といちいち書くのも面倒なので…。他に良い名称があれば教えてください…。)についてお話してきたんですが、折角のウェブブラウザ勉強会のなのでWebKitの裏話的なものを取り上げてみました*1
というわけで、発表資料です。
WebKit拡張教室 at ブラウザー勉強会
例によってHTML Slideをベースに、gimiteさんとpaqさんによるタッチ対応のForkを取り入れて少し改良を加えたものになっています。あとでjsdo.itにフィードバックしようと思います。

そういえば、「CSSのベンダープリフィクスについて、WebKitは-webkitが知られていますが、実は-khtmlもしくは-appleと書いても(今は)OKだったり」というネタはあんまり知られてなさそうなので取り上げてみたんですが、やっぱり全然知られてないみたいです。Safari2以前は-khtmlが普通だったみたいです。
-khtml本の虫: QuirksBlog: HTML5のドラッグ&ドロップはクソだで衝撃を受けて、この前のW3C Widgetsのイベントのときに-apple-dashboard-regionをOperaがサポートしているのにも衝撃を受け、そこでふと-khtmlもプリフィクスなんだーと気が付きました。まあ、今となってはプリフィクスじゃなかったらなんなんだという感じなんですが…。
ちなみに、JavaScriptからも各プリフィクスに対応しています。

document.body.style.KhtmlOpacity=.4
document.body.style.opacity // '0.4'
document.body.style.KhtmlOpacity === document.body.style.opacity // true

あ、資料にも書きましたが-khtml、-appleのサポートは切られる予定なので、今後は(今までも使ってる人はそうそういないと思うけど)使わないように注意しましょう。

*1:id:shinichiro_hさんの[http://d.hatena.ne.jp/shinichiro_h/20100109#1263025326:title=WebKitネタ]を参考にしてたんですが、そのshinichiro_hさんが本人が発表後に登場するという個人的サプライズも